『心のバリアをなくそう!』福祉文化学科の学生が中学校で講義
福祉文化学科の学生たちが、地域の中学校で障がい者への偏見と心のバリアをなくそうという講義を行い、活動の集大成として絵本を制作しました。
沖縄大学では毎年、学生が企画運営するプロジェクト『チャレンジ沖大生』を実施しています。2020年度は4件の申請があり、そのなかのひとつを今回は紹介します。
「障がいについて大学生と一緒に考えよう」と題して行った取り組みは福祉文化学科2年の中山暉野さんの呼びかけで昨年9月からスタートしました。学童保育でアルバイトをしていた中山さんが発達障がいや知的障がいの子どもたちの、他とは違った特性や作業への熱量を見て、彼らのできるところをもっと知ってもらい、偏見をなくすような取り組みができないかと同じ学科の学生たちに呼びかけ実施されたものです。
取り組みは、中学生とワークショップを通してお互いに学べる機会を持とうと、中山さんの母校である長嶺中学校(豊見城市)で12月8日に実施されました。コロナ禍ということで、zoomでの講義となりましたが、実際に脳性麻痺の障がいを持つ友利敏幸さんにも協力いただき、中学生の理解を深めました。大学での福祉の学びの紹介も加えキャリア教育の観点からも中学校の先生方からは高評価をいただいたそうです。
その後、学生メンバーからはこの取り組みをカタチに残せたらと絵本づくりの発案があり、一昨日(2月8日)完成させることができました。絵本は長嶺中学校の生徒たちと講義にご協力いただいた友利さんへ贈られます。
学生たちはこの取り組みを、県内の他の中学校でも広げていけたらと、意欲を見せていました。
左から松田美優さん、宮國諒さん、大城霧斗さん、中山暉野さん
絵本制作メンバー(比嘉毱七、知念世也、石川りの、山内唯華、渡慶次真白、棚原琉満、松田美優、宮國諒、大城霧斗、中山暉野)
2020年12月8日長嶺中学校での講義風景(zoomを利用して各教室を結びワークショップを行いました)
友利敏幸さんと学生メンバー