ピカリと輝く沖大生?東京五輪聖火ランナーの豊里凜さん(福祉文化学科1年次)
ピカリと輝く沖大生?
夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。50回目は、福祉文化学科1年の豊里凜さんを紹介します。豊里さんはデフバスケットボール日本代表選手として高校時代に世界選手権に出場しています。その活躍から北谷町の推薦ランナーとして5月2日に沖縄県で行われた東京五輪の聖火ランナーも務めました。聖火ランナーという大役を終えた感想や大学生活についてお話を伺いました。
Qデフバスケットボールの楽しさや魅力について
私は先天性の重度感音性難聴で、1歳半から補聴器をかけて生活しています。小学校2年生からバスケットボールをはじめ、中学校3年生のときに、聴覚障がい者競技のデフバスケットボールに出会い、月一回大阪での合宿に参加し、2019年にデフバスケットボール世界選手権(ポーランドで開催)に日本代表として出場させていただきました。
バスケットボールはみんなとコミュニケーションを図りながらチームプレーを大事に1つの試合に取り組むというところがとても楽しく感じています。デフバスケットボールの主な特徴としては、試合中は補聴器を外して全く音が聴こえない状態でバスケットボールをします。なので普通のバスケットボールより判断力が必要となり、コミュニケーション力が試されるところが魅力です。
Q聖火ランナーを務めて
北谷町の推薦で、2019年の冬に聖火ランナーを務めることが決まりました。新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期となり、大役を終えて、ほっとしていますし、とても楽しかったです。当初、北谷町を走る予定だったんですが、無観客となり、平和記念公園を走ることになりました。コロナ禍の中で感染対策もしながら当日を迎えたので、不安や心配もあったのですが、走ることができて良かったです。無観客は寂しいなと感じましたが、テレビやYouTubeなどで配信されているので、多くのひとに見てもらえたらなと思っています。
Q沖縄大学に進学を決めたのはー
運動が好きで、スポーツに関する仕事の就きたいなと思ったのと、福祉についても学びたかったので沖縄大学の福祉文化健康スポーツ専攻への進学を決めました。体育の先生になるのも視野にいれて、若い世代にデフバスケットボールなどを広めていけたらいいなとも思っています。
Q今後の目標について
2022年にはU21のデフバスケットボールの世界大会があるので、日本代表に選ばれるように頑張りたいと思っています。デフリンピック(2025年)やアダルトの世界選手権も見据えて頑張ります。また沖縄大学のバスケットボール部に所属しているので、試合で良い結果を残したいです。勉強面でも福祉とスポーツについて深めていきたいです。そして自分みたいに耳が聞こえない人に、聴こえなくても挑戦したらなんでもできるということを伝えられたらいいなと思っています。
聖火ランナーの方だけが購入できる聖火リレートーチ。(7万円したそうです!)
桜紋。「希望をつなごう」というコンセプトにあわせ継ぎ目のないひとつなぎのトーチになっています。