2021.06.07#大学からのお知らせ
沖縄大学は、6月10日に創立63周年を迎えました。
米軍統治下にあり、本土への渡航もままならない中、向学の志に燃える青年たちに学問の場を提供したいという創設者嘉数昇先生の強い思いを以て、1958年6月10日に沖縄大学は創立されました(1958年6月本学の前身となる沖縄短期大学が開学)。
嘉数昇先生は戦後の荒廃した沖縄の再建と振興のために教育の必要性を説き、私財を投じ沖縄で初の私立高等教育機関を創設、沖縄高校、沖縄短期大学、沖縄大学へと発展させてきました。
1972年の本土復帰に際しては、文部省(当時)より国際大学との合併の方針が示されましたが、沖縄大学は自主存続の道を選び、困難を乗り越え、1974年に文部省の認可を得ました。1978年には「地域に根ざし、地域に学び、地域と共に生きる、開かれた大学」の理念を打ち出し、新生沖縄大学として再出発しました。
2008年の創立50年の節目には、大学の理念を「地域共創?未来共創の大学へ」という沖縄大学憲章として再定義し、地域の未来を共に創る人材の育成を表明しました。
2018年の創立60周年には、OKIDAI VISION2028「地域がキャンパス、地域のキャンパス」を10年後の未来像に掲げ、その実現に向けて、教育、研究、そして地域貢献に取り組んでいます。
新型コロナウイルス感染症の影響を全世界が受ける中、悲しく辛い時期をお過ごしの方もいるかと思います。大学も学生にはリモート講義や課外活動の自粛等、制限をお願いしている状況の中、開学記念日を迎えましたが、わたしたちひとりひとりが未曾有の事態に備えつつ、そこからも学び活かす行動を、互いに支えあえる大学運営を今後も志して参ります。