沖縄県障がい者スポーツ協会との 包括連携協力に関する協定書調印式
10月19日、沖縄大学にて、沖縄県障がい者スポーツ協会との 包括連携協力に関する協定書調印式を行いました。沖縄県障がい者スポーツ協会宮里好一理事長と本学盛口満学長が参加し行われた調印式では、この夏に開催されたパラリンピックでも多くの障がい者の活躍があり、障がい者の未知なる能力に益々期待が集まる中で、沖縄県の障がい者スポーツ事業の発展に寄与できるように努めていきたいと協定を結ぶ意義が確認されました。また盛口学長からは、意識が高まるSDGsの観点からも多様性を受け入れる取り組みとしても協定の必要性について思いが語られました。
沖縄県下では、沖大が唯一「中級障がい者スポーツ指導員」資格が取得でき、本学福祉文化学科健康スポーツ福祉専攻では、2020年度より沖縄県障がい者スポーツ協会と連携を深め、障がい者スポーツ指導員養成カリキュラムの強化を進めています。
具体的には、専門科目における協会理事の外部講師招聘、地域の障がい者スポーツ団体を招いた「チャレンジスポーツ教室」の開催(計5回)、協会備品(スポーツ用車いす)の借用、協会関連イベントへの学生ボランティアの派遣等を行い、地域の障がい者スポーツ振興に大学が積極的に関わりつつ、学生に実践的な学びを提供するプログラムを整備。その結果、2020年度は「初級障がい者スポーツ指導員」38名(過去最高)、「中級障がい者スポーツ指導員」7名(過去2番目)と資格取得者数が増加傾向にあり、また、学生の活動が取材を受けボランティア研修会で紹介されるなど、学生による積極的な活動が地域の方々からも評価され始めています。
2021年度以降、引き続き当該プログラムの継続とブラッシュアップを行うとともに、共同で県内における障がい者のスポーツ実施に関する実態調査なども実施する予定です。
この度、地域共創の理念と学生の学習機会の充実を両輪で進めていく観点から、沖縄県障がい者スポーツ協会と包括連携協定を締結する運びとなりました。包括的な連携のもと、協働で事業を推進し、障がい者スポーツに関わる人材育成?交流や調査研究などにより得られた成果を地域社会に還元?寄与していきたいと考えています。