ピカリと輝く沖大生!(57)2年次で日本語教育能力試験合格!(国際コミュニケーション学科 上原佑貴さん)
ピカリと輝く沖大生!(57)
夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。57回目は国際コミュニケーション学科日本語教育コース2年次の上原佑貴さんをご紹介します。上原さんは昨年10月に実施された、日本語教育能力試験に2年生ながら見事合格しました。
「日本語教育能力検定試験」は、日本語教員を目指している人や日本語教育に携わる方に必要な日本語に関する基礎的な知識や能力を図ることを目的とした検定試験です。試験は年に1回実施され、合格率は26%程度(2022年度は30.8%)という、検定対策講座のなかでも合格が難しい、難関の検定試験です。上原さんは短期間の勉強で、見事合格という快挙を成し遂げました。
将来は海外で日本語教師として働きたいと夢を抱く、上原さんにお話を伺いました。
Q日本語教師を目指したこと、沖縄大学に進学を決めたことについて
私は本部高校の出身で広い世界を見てみたい、海外で働きたいなと漠然と思っていました。それで海外で働くにはどのような資格を持っていればよいのかと探しはじめ、日本語を教える教師になりたいなと思い、資格取得ができる沖縄大学への進学を決めました。小学校のときに父を亡くし、高校2年生のときに母も亡くなって、自分はどうやって生きていけばよいか等、将来にとても不安を感じていたこともあり、早めに進路を決めることができたんだと思います。姉には、金銭的な課題から最初は大学進学には反対されていましたが、日本語教師になりたいと夢を持ってからは、応援してくれています。
Q試験勉強について
実は、試験の一月前くらいからしか試験勉強はしていません。日本語教員になるためには大学で45単位以上日本語教員養成課程の履修が修了するか、日本語教育能力試験を合格するかなのですが、できることなら早めに資格を取得しておければと思って挑戦しました。試験勉強中は起きている時間をすべて費やして挑みました。試験も県内では受験できないので、福岡会場で受験しました。費用もかけての挑戦なので合格できて良かったです。独学で勉強していましたが、日本語は学べば学ぶほど面白くて、充実したなかで取り組むことができました。
Q日本語の面白さなどについて
全く意識せずにつかっている日本語の文法や音声等、とても大事なんだと気づく、その気づきが勉強していて面白いです。例えば助詞の「は」と「が」の違いは、外国人の方はとても難しいと感じるんですが、私達日本人は無意識に使い分けているところなど、その気づきが面白いです。
時代によって日本語が変化していくのも面白いです。「ら」抜き言葉など、「来る」は「来られる」が正しい使い方ですが、「来れる」がよく使われるようになっていますよね。正しいことを学びながら、その変化していくことを目の当たりにしている、そんな風に日本語に向き合い勉強することがいまはとても楽しく感じています。
Q今後の夢について
大学4年間の間には海外への留学ができればと思っています。世界遺産等を巡ってみたり、世界は広いなと感じる旅ができたらなと思います。
資格取得したので日本語教師として今すぐにでも教えることはできますが、大学での講義や実習等を熟して、より教える能力を高めていきたいです。将来は、海外で日本語教師になることが夢ですが、企業への就職も模索しながら、より多くの情報や知識を得て大学を卒業したいです。頑張って夢を叶えていけば、きっと亡くなった両親も安心してくれるかな。