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2023.04.14#その他

『戦(いくさ)のない時代を歩むために』「こどもと宗教」講義で牛島貞満氏講演

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4月13日、須藤義人先生(人文学部こども文化学科教授)の講義「こどもと宗教」のゲスト講師として、牛島満第32軍司令官の孫にあたる牛島貞満氏を迎え、学生にご講演いただきました。牛島氏は「第32軍司令部壕の保存?公開を求める会」を県外から応援する立場で、沖縄戦の記憶を語り継ぎ、不戦の誓いを後世に伝えたいと願い活動されています。

講演は、第32軍(日本軍)が沖縄戦に備えて配置され首里城地下に司令部を置いて戦闘を指揮していたことや激しい地上戦で敗戦必至の状況に追い込まれ司令部が壕を爆破して南部撤退し、戦闘継続を命令したこと、これにより住民が多数避難していた沖縄本島南部は軍民混在の修羅場となり、戦没者?戦傷病者が激増したことについて、沖縄戦体験者のインタビュー映像を交えて語られました。アメリカ軍の攻撃において、沖縄が日本本土の防波堤となり住民が犠牲になる持久戦が展開された背景や戦時下における皇民科教育の「悠久の大義に生きる」の考えにより多くの命が失われてしまったことなども触れられました。

講演の最後には、沖縄に古くから継承されてきた「命(ぬち)どぅ宝=命こそ宝」の考えに価値があり、命より重い大義はないこと、戦争を起こさないためにも、記録?証言に基づく記憶の継承と歴史認識が大事であり、それが平和への創造力の源になると牛島さんは学生たちに伝えていました。

講義の後半は、図書館で展示中の第32軍司令部壕の模型をもとに、「負の遺産」から史実を知ることの重要性についてもお話しいただきました。

※今回の講演は山代寛学長が発起人となり実現したもので、第32軍司令部壕の模型は「第32軍司令部壕の保存?公開を求める会」の協力により、現在、図書館に展示されています。(展示期間:4月10日~4月21日)