講義「青年期のこころの発達」特攻隊だった祖父から学んだこと
7月18日3限、福祉文化学科吉川麻衣子先生担当の「青年期のこころの発達」講義では、同学科4年次の河辺奈々子さんがスペシャル講師として登壇し、特攻隊だった祖父から学んだことと題して「自分や自分のルーツ」を考え感じたことについてお話をしました。
河辺さんは、現在、特攻隊だった祖父のことを調べる活動をしていて、書籍化を目指しています。今日の講義では、「なぜ特攻隊に志願することになったのか」や「特攻作戦のなかでどのような気持ちでいたのか」等、同世代で特攻隊になった祖父の気持ちや心理面について掘り下げて、お話をしていました。祖父が祈ったであろう「生きたい」という気持ち、その4文字に自分の人生のすべてがぎゅっと詰まっていると感じていること、そして今の時代を生きる多くの人に繋がるメッセージだと語ったほか、自分らしい生き方をずっと模索していた河辺さんが祖父のことを調べていき、祖父の人生が今では人生の道しるべになっているとも話してくれました。
質疑応答の時間には、40以上もの質問が寄せられ、同世代の河辺さんが伝えたいと願った想いが、多くの学生たちに届いた様子が伺えました。
祖父が体験した戦争を二度と起こさせないようにしたいという想いから、「平和」、「平和を守る」について考え続けた河辺さん。たどりついた答えは、「生きていることが奇跡そのものと感じて世界中の人が日々に感謝をして生きることができたら」、平和を守ることは決して難しいことではないと最後に伝えました。吉川先生からは、同じ大学の4年次の河辺さんがこういう話をしていたよと是非、周りの人や家族に伝えてほしいと、それがまた平和につながるのではないかと締めくくられました。
講義の模様や河辺さんの活動については、明日(7月19日)のNHK沖縄の夕方のニュース(18時10分~)で放送される予定です。