ピカリと輝く沖大生!(59)りゅうぎん紅型コンテスト 大賞受賞(経法商学科1年次 赤嶺耕平さん)
ピカリと輝く沖大生!(59)
夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。59回目は経法商学科1年次の赤嶺耕平さんをご紹介します。
赤嶺さんは第32回りゅうぎん紅型コンテストで見事大賞を受賞しました。高校2年生のときから紅型制作をはじめ、毎年コンテスト等に挑戦している赤嶺さんにお話しを伺いました。
経法商学科 赤嶺耕平さん
紅型制作をはじめたのはいつ頃から、どのようなきっかけがあったのですか
高校2年生のときに、美術の先生から、紅型作品に挑戦してみたらとお話しがあり、制作してみたのがはじまりです。先生から染めの技術や色の作り方を教えてもらい、りゅうぎんの紅型コンテストの高校生対象の応募枠に出品したところ優良賞をいただき、紅型にどんどんはまっていって、高校3年生のときには沖展にも出品し、e-no株式会社賞を受賞しました。父が紅型工房で型彫りを担当していることもあり、小さいころから紅型作品には触れていましたが、制作してみようとは思っていなかったのです。今は父からもいろいろアドバイスをもらっています。私は絵は得意ではないので、好きな魚の写真を図鑑でみつけては、写真を撮り、型紙をつくっていくような制作方法です。
高校2年生のときのりゅうぎん紅型コンテスト出品作品
第30回のコンテストでは技術賞を受賞
今回の大賞作品の型紙
紅型の道に進まずに、沖縄大学に進学したのはどうしてですか
高校卒業後、就職をしまして、今は空港の保安検査のお仕事をしています。観光に携わる仕事をしたいなと思って就職しましたが、空港は私の仕事以外にもたくさんの人たちが働いていて、いろいろな仕事に興味が出てきました。なので大学で経営について勉強できればと今年22歳の新入生となったのです。
紅型の魅力について
一つの作品に約半年費やしますが、染めや型彫りの作業が好きで、布に色を塗り、色がどのように現れてくれるかがとても面白いなと感じています。小さいデザイン作製は細かい作業になります。魚のデザインだと目を描くのが一番難しいのですが、命を吹き込むといいますか、存在感を出すことに力を入れています。どんな色合いになるのか、グラデーションになるのか、とても楽しいです。技術を落とさないために、切り絵などをして日々の練習も欠かしません。
高校3年生のときの沖展出品作品
切り絵の練習
今後の夢は
沖縄を感じることができる作品を手掛けていきたいです。来年の沖展には帯の作品を出品してみようと今取り組んでいて最終目標は着物の作品に挑戦したいです。
また、大学での学びを活かして、将来、子供の居場所となる地域のフリーラウンジを経営したいと思ってもいます。紅型の作品を飾ってそのような場所づくりができればいいなと考えています。