2023.09.08#その他
授業を覗いてみると!集中講義「子どもと死生学」
大下大圓先生(本学客員教授?飛騨千光寺長老?臨床宗教家)による集中講義「子どもと死生学」が9月4日から8日の日程で行われました。
大下先生は12歳で出家し、現在は飛騨千光寺住職のかたわら大学講師とし教鞭をとり、長年の臨床経験やボランティア活動を通し、生と死の現場から見える”人間の生きる意味”を説く講演会等も行っています。
本学の集中講義では、スピリチュアルケアと死生観をテーマの座学と、名護市にある沖縄愛楽園へのフィールドワークも行われました。愛楽園では、ハンセン病回復者である平良仁雄さんにお話を伺い、学生からは「ハンセン病に対する当時の国策は病にかかった本人だけでなく家族にまでとても大きな影響をもたらしたことを知り、平良さんの腹の底からの憤りや悲しみが強く強く伝わってきた」、「実際に見た面会室は刑務所のようで、家族に会うにも一枚の仕切り越しでしか会うことができず、自分の子供にも触れることが許されない、とても辛かったと思う。このような病気や障害に対しての差別はしてはいけないものだと強く感じた」などの感想が寄せられました。
講義最終日には、瞑想の効果を学び、実際に体験も行われ、自分らしく生きるについて学びを深めた5日間の講義でした。
フィールドワークの移動定員などから25名に絞られての開講となった本講義、コーディネーターを務めた須藤義人教授(こども文化学科)は「学生たちにとっては、とても貴重な機会となったと感じる。履修できた学生には、今後も積極的に学びを深めてほしい」と感想を話していました。