ピカリと輝く沖大生!(60)北方領土問題に目を向けて(経法商学科2年次 内間樹里愛さん)
ピカリと輝く沖大生!(60)
夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。60回目は経法商学科2年次の内間樹里愛さんをご紹介します。
内間さんは、9月12日から3日間の日程で、全国の大学生が北方領土について学ぶ「北方領土ゼミナール」に参加しました。将来は社会科の教員を目指している内間さん。今回の体験や今後学びを深めていきたいことについてお話しを伺いました。
経法商学科2年次 内間樹里愛さん
なぜ、北方領土ゼミナールに参加しようと思ったのですか
私は歴史が好きなので、社会科の教員になることが夢で、現在、教職科目を履修しています。石嶺中学校に毎週インターンシップに行っているのですが、そこの生徒支援員の方が沖縄県の北方領土対策協会に所属していて、お話しをいただきました。全国から大学生たちが根室市に集まって、2泊3日、北方領土問題について学ぶというものでした。大学では沖縄の歴史を中心に学んでいますが、自分の国の領土問題について知りたい、北方領土についても勉強したいと思って、今回参加することを決めました。
コロナ禍の3年間はオンラインで開催していたようでしたが、今回は全国から34人の大学生が参加して、元島民の方のお話しや防衛省の方からの説明を伺いました。元島民の角鹿泰司さんは強制的に島から追い出されて78年、家には一度も帰れていない現状についてお話ししてくれました。角鹿さんの怒りは戦後沖縄の人たちの抱えてきた問題と同じだなと感じました。また防衛省の兵藤慎治さんからは、ウクライナとロシアの戦争の影響が北方領土問題にも影響をおよぼすなど、説明を受けました。距離的には近い北方四島、しかしとても遠くに感じます。もっと若い人々がこの問題を考えていくことが大事だと考えます。今回の体験を通して、私も考え続け、向き合っていきたいと思います。
大学ではどのようなことを学んでいますか、これからの目標について教えてください
現在は前田舟子先生のゼミに所属していて、琉球史について学びを深めています。琉球史を学んでいると中国の影響力の大きさを感じさせられます。
前期は沖縄県内にある史跡等を巡見しましたが、戦争の痕跡が感じられる場所ばかりで、戦争は絶対やってはいけないと思いを強くしました。今後は、沖縄戦のことをきちんと学びたいと思っています。そして県外にも行き見聞を広げたいと思います。
夢を教えてください
大学卒業までに教員免許を取得し、話が面白い先生になりたいです。「できる人がいるからできない人がいても良い、できないことがあっても大丈夫だよ」と生徒たちに伝えられる、そんな先生になりたいです。