講義 現代の世界『行動することで人生が変わる~沖縄から世界へ~』嘉数真理子医師講演
10月31日、現代の世界(若林千代先生)講義に、カンボジアで小児医療センター小児部長として活躍されている県出身の医師、嘉数真理子さんをお招きして講演いただきました。
嘉数さんは那覇市出身で、県立中部病院や静岡県立こども病院、県立南部医療センター?こども医療センター勤務を経て、2017年よりジャパンハート長期ボランティア医師としてカンボジア医療に従事されています。今回の講演は、世界では内戦や地域紛争が行われている地域があるなかで、今私たちにできることはなにか、沖縄から何ができるのかを考える機会になればと県の沖縄平和賞次世代ワークショップの一環として開催されました。
講演では、医療が届かないところへ医療を届けたいという嘉数さんの想いについて、そしてカンボジアの医療の現状等についてお話頂きました。
カンボジアでは、1970年代後半にポルポト派により多くの住民(知識層:医師や教員)が虐殺されたことによって医療提供が遅れているほか、医療への信頼が低い現状があります。これまでは助かるはずの命の約2割しか助からない状況でしたが、嘉数さんたちジャパンハートが小児病棟を設置してからは5割生存率まで引き上げることができている状況が説明されました。また、医療従事者の育成についても着実に実を結びはじめている現状が紹介されました。
そして平和については、「安定した生活や医療が受けられることが平和なことであると思うが、急にその日常が奪われてしまう恐れがあること、無関心ではなく平和について常に考えてほしい」と想いが伝えられました。
講演の最後に、学生たちに嘉数さんは「行動することで人生は変わる、学生時代にたくさんの人に出会い、本を読んで、旅に出てほしい」とエールを贈ってくれました。
講義の内容も含めて、今後、本学WEBサイト「17歳へ企画」でも嘉数真理子さんを紹介予定です。是非ご覧ください!