『朝食ボランティア活動を継続』管理栄養学科子ども食堂サポートチーム
管理栄養学科子ども食堂サポートチームは、那覇市内の関係機関や子ども食堂、ボランティア団体と協力して、県内の子どもの貧困等の課題を食の面から支援しています。今年度も神原小学校の1学期開始と同時に活動を継続しています。
メンバーは自らの学習に支障がないよう、月~金曜日に毎日1~3人が参加する分担にしました。活動は7時15分頃からの約1時間で、教室の窓開けに始まり、テーブル拭き、洗米?炊飯(冷凍ご飯を利用する日もあり)、おにぎりを作る、味噌汁用のお湯を沸かす、電気式のゆで卵器を操作する等を行っています。利用人数は日によって異なりますが、10~20名程度の児童が利用しています。朝食の準備?片付け以外にも、宿題をやる子を見守ったりと、積極的にコミュニケーションを図る等、取り組んでいます。
子ども食堂サポートチームメンバー(現4年次)
活動のきっかけは、昨年(2023年)8月、特定非営利法人困窮者支援ネットワークならびに子どもの居場所「太陽食堂」の皆様のご紹介?ご支援のもと、神原小学校の児童と教職員との交流を目的とした焼きそばパーティーを行ったことです。身近な食材とホットプレートを使うことで、栄養も考えながら、子どもから大人まで気軽に調理に参加してもらうことができ、美味しい!楽しい!といった笑顔があふれる交流会となりました。その際、神原小学校の地域連携室において、保護者のお一人が朝食を提供する子ども食堂を運営されており、少し人手不足で困る時期もあることを知りました。そこで、当チームが少しでもお手伝いできればと、小学校の2学期開始と同時(2023年9月)に朝食ボランティア活動を開始しました。
嬉しいエピソードとしては、子ども達とパンを温めながら話に夢中になってしまい、少し焦がしてしまう失敗があっても、最後には「美味しかったです。ありがとうございました!」という感謝の言葉をもらって元気になったというものがありました。また、早朝の活動を長期間継続することは大変ですが、生活リズムが整い、1日をより一層充実させられるようになった等、学生自身にもメリットがあるようです。さらに、栄養教諭を目指すメンバーもいるため、この活動が子ども達と関わる貴重な経験となっています。実際に、子ども達の「食の好みの傾向」が掴めたり、授業の組み立てには「この程度の内容なら分かりそう」と予想できるようになったり、小学校の先生方や保護者との会話の中にも大学の学習とは違う学びがあるとのことでした。昨年度は3学期修了までの約半年間、無事に活動をすることができました。関係者の皆様、ありがとうございました。
今年度(2024年度)も神原小学校の1学期開始と同時に活動を継続しています。現在、活動の中心メンバーは4年次と2年次であるため、管理栄養学科3年次や1年次の参加希望者も随時、募集しています(希望者連絡先:m-miyara@okinawa-u.ac.jp)。毎日の活動として、忙しい朝にしっかり朝食を食べてもらうことが大切であり、今後はさらに、子ども達が食や栄養について考えたり、実際に料理をしたり、食の自立をサポートする食育の機会も設けていきたいと考えています。(管理栄養学科 宮良恵美)