こどもや若者の声を行政の計画に反映 沖大生が調査結果を発表
国際コミュニケーション学科では、沖縄のこどもをめぐる多様な課題の解消を目指す「沖縄県こども計画(仮称)」の策定に向けた沖縄県こども未来部の取り組みに協力し、5月から6月にかけて、県内各地でこども達の声の聞き取り調査を行ってきました。
6月25日、「国際開発とSDGs(玉城直美先生)」の講義では、沖縄県こども未来部、南風原町こども課、浦添市こども政策課、南城市こども保育課の職員の皆様にお越しいただき、7グループが小中学生や高校生の夢や努力していること、困りごとや望む支援などこどもや若者が大人に伝えたいことを発表しました。
学生は、豊見城、北部、沖縄市、新都心、南城市、国場、北谷のグループに分かれ、児童館やこどもの居場所、知人?友人や兄弟姉妹、アルバイト先などで合計217名から聞き取りを行いました。
「部活の試合を見にきてほしい」「頑張っていることを応援してほしい」「夢を否定せずに応援してほしい」などの要望や「塾に行きたいが言いづらい」「自習する場所を地域に作ってほしい」「サッカーがしたくても学校にクラブがない」などの声、「大人が子供だった頃と今の自分たちは違う」「すぐに怒らないでほしい」などの意見が挙がりました。
一方で、「いつもありがとう」と日頃の感謝を大人に伝える声もあり、学生からは「経済的に困っている世帯のこども達でも心の貧困はなかった」との感想が述べられました。
聞き取りを踏まえ、「貧困から体験が不足する状況が生まれている」との視点が示され、「夢や目標を見つけることができる体験の場」や「こども達が日頃いろいろ考えていることを伝える場」など、新たな場づくりの必要性についても行政の皆さんに届けられました。
「最初は若者として大人に意見を伝える立場だと思っていたが、こども達への聞き取りを通して、自分たち若者もこどもの声を聴く役目があると感じた。」との感想もあり、今回の学びを通じて学生達は大きく成長したようです。
※当日の様子は沖縄テレビで放送されました。