2024.07.02#その他
『墓文化に想いを馳せて 第一尚氏の陵墓を探索』前田ゼミ
6月28日、経法商学科前田舟子先生のゼミでは、読谷村にある第一尚氏の陵墓を探索しました。
学生たちは10分ほどの獣道を歩き、ようやく目的のお墓に辿り着きました。そこには、琉球を建国した尚巴志王(第二代国王)と息子の尚忠王(第三代国王)、孫の尚思達王(第四代国王)が眠っています。なぜ首里から遠く離れた読谷村に王家の墓があるのでしょうか。
かつて、首里には天山陵と呼ばれる第一尚氏の陵墓が存在しました。しかし、1469年に金丸(後の尚円王)のクーデターによって第一尚氏の王統が倒れると、金丸に天山陵を破壊されることを恐れた近親者らが墓を遠くに移葬しました。その隠し場所となったのが読谷村伊良皆の佐敷森だったのです。尚巴志のお墓を移葬した平田子(ひらたぬしー)と屋比久子(やびくぬしー)のお墓も佐敷森の中にあります。先生の解説を聴きながら、学生たちは当時の風習や墓文化に想いを馳せていました。