ピカリと輝く沖大生!(70) ボッチャ県代表 2年連続でメダル獲得!(福祉文化学科2年 兼村星哉さん)
夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。先月、佐賀で開催された第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024」ボッチャ競技で銀メダルを獲得した福祉文化学科2年次の兼村星哉さんを紹介します。兼村さんは生まれつき左の手と足にマヒがありますが、障がいを受け止め、果敢に夢を広げています。
(※ボッチャは、ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。)
福祉文化学科2年 兼村星哉さん
「ボッチャ」をはじめたきっかけについて
中学2年のときに、通っていた鏡が丘特別支援学校でボッチャの同好会ができて、その後、部活として活動することになりました。ボッチャに出会って、「こんなスポーツがあるんだ」、「おもしろいな」と思いました。現在はクラブの練習や家でも自主練習をしていますし、今年は念願だった大学内にサークルを立ち上げ、週に1度練習を行っています。
大学生活はいかがですか
大学生活は交友関係が広がり、とても楽しいです。沖縄大学は先生たちとの距離が近くて、お話しもしやすいですし、敷地もコンパクトで移動がしやすいです。
私は小学校のときに入退院を繰り返し不安を感じて過ごしていた時期がありました。そのときに病院の看護師さんや先生をはじめリハビリに関わる方々に言葉や心がけいただいたことで不安が和らいだ経験があります。その経験から医療や福祉の世界で貢献したいなと思うようになり、現在は医療ソーシャルワーカーを目指しています。沖縄大学では社会福祉士の資格取得を目指して頑張っています。勉強は難しいので、いろいろ考え、悩むこともありますが、最終的に先輩たちから勇気をもらえて進めています。
今回の大会を振り返って、そして今後の夢について
昨年は金メダルを獲ったので、今年も狙って臨みましたが、ゲーム運びがうまくいかず、ボールをうまく近づけられなかった場面があり、少し残念な結果に終わってしまいました。今回の経験を活かしてまた頑張りたいです。大会に出場することで、周りの人から声をかけてもらえることも増え、とても嬉しく感じています。ボッチャは障がいを持った人も健常者も、誰でもできるスポーツなので、ボッチャ人口を増やしていけたらと思います。立ち上げたばかりのサークルの目標は、全国大会に出場することです。
将来の夢は高齢者や障がいを持っている人など幅広い人へ支援できる仕事に就くことが目標です。まだ具体的なイメージはつかめていないので大学生活で考えていきたいです。