『時空を超えて宇宙について学ぶ』&『「10?10空襲」展見学』前田ゼミ
11月22日、経法商学科前田舟子先生の3年次ゼミでは、恩納村にある国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の施設を見学しました。この施設は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設で人工衛星の追跡?管制を行っています。展示室には、衛星の役割についてや宇宙飛行士の生活についてのパネル展示、進化を続けている宇宙食の紹介、人工衛星?ロケットの種類及び役割を紹介する模型などが展示されていて、ゼミ生全員が初めての見学で、広報職員の説明を熱心に聞いていました。
琉球の歴史や文化を学ぶ前田ゼミが「なぜ宇宙について?」、その問いの答えを前田先生に伺うと「これまで時間を超えて過去の出来事について学びを深めていましたが、今回は時空を超えて宇宙について学ぼうと話し合い、見学となりました」とのこと。ゼミ生の内間樹里愛さんが漫画「宇宙兄弟」に感銘を受けて、茨木県にある筑波宇宙航空研究開発機構(JAXA)を今年9月に訪問したことから、沖縄の施設も見学に行きたいとゼミでの見学が決まったそうです。学生たちは「衛星がわたしたちの生活に関わっていることについて詳しく知ることができました」、「宇宙はやはり未来への希望を感じます、今後の宇宙開発に期待がもてました」と初めての訪問に満足した様子でした。内間さんは「JAXAの活動はとてもすごいなと思っています。ロシアは冷戦時代に宇宙開発に取り組み、すばらしい技術力があるので、戦争をするのではなく、宇宙開発に力を入れてほしいです」と感想を話してくれました。
先月25日には、那覇市歴史博物館で開催されている「10?10空襲」展を2年次のゼミ生が見学しました。那覇市の10?10空襲について学ぼうと計画されたフィールドワークは、一瞬に那覇の街が破壊された様子が展示資料や体験者の声から読み取れ、旧那覇市の模型を見たあとだけに、胸が苦しくなったと学生たちは口々に話していました。当日は、特別展示も行われていて、国宝である千代金丸や北谷菜切、治金丸といった基調な刀の展示も見学できました。
学生たちの感想を紹介します。
「今回、パレット久茂地の歴史博物館を見学して、まず、尚家の国宝にもなっている物や、工芸品や剣など大昔の歴史的なものを直接見ることができてよかったです。昔のものが今でも綺麗に残っていてすごいなと思いました。10?10空襲の展示では、那覇市が空襲によって一瞬にして何もなくなっていく姿や、当時の人の話を見たりすると、とても悲惨なものだったんだなと思い胸が苦しくなりました。私は沖縄の歴史について興味があるので、こういった戦争のことだったり、尚家のことだったりたくさん調べていきたいなと思いました。」宮城聡真
「今回、パレット久茂地の那覇市歴史博物館を見学してみて、
「特別展示では、国宝である千代金丸や北谷菜切、治金丸といった刀の展示が印象的でした。刀によって色が違ったり、塚の模様が細かく華やかだったりと圧巻でした。そして、10?10空襲の展示では、展示資料を活用することで当時の様子が想像しやすかったです。10?10空襲当日には、軍から一般市民への伝達が十分ではなく、市民はこの空襲を友軍の演習だと誤認していたことが展示資料から読み取れました。この時軍が早急に空襲を知らせることができていれば、もっと多くの命が救われていたのではないかと思いました。これからも沖縄の歴史について積極的に学んで理解を深めていきたいと思いました。」比嘉日代莉、宮城更咲、富山萌音