11月22日、那覇市を含む15の市町村で構成される南部圏域自治体職員政策形成セミナーの研修報告会が本学で開催されました。

沖縄大学と南部広域市町村圏事務組合では「地域共創?未来共創の大学へ」を理念とする本学の知的資源等を活用し、より質の高い効果的な研修事業の実施を通して、南部圏域における広域的な政策課題等に対応し得る人材の育成を効果的に推進することを目的とし、連携協定を結んでいます。

連携協力の一環として行われている研修事業は、6月から5回に渡って研修が行われ、本学の島田尚徳先生、崔珉寧先生、豊川明佳先生、島村聡先生も講師を務めました。

研修報告会では、「県と市町村の連絡調整業務のあり方」や「e-スポーツによる南部地域の観光振興」をテーマに現状と課題について報告が行われ、さらなる連絡調整業務の強化についての問題提起や高額賞金を賭けたe-スポーツ大会開催による観光戦略の提言がありました。

報告会に参加した豊川ゼミの学生からは、e-スポーツ大会の開催と観光客増加の関連性について質問もありました。

あしコミュニティ研究所の浦野秀一氏による講評では、沖縄における様々な課題の解決のためには、それぞれの市町村における各部局のさらなる連携強化や市町村同士の連絡調整の仕組みの構築が求められていること、また、観光客を引き付ける観光資源をどう形づくり、観光消費額を増加させるためのストーリーをいかに組み立てるかが重要とのコメントがあり、自治体職員の皆さんの自治力の向上を期待する激励で報告会が締めくくられました。